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藤原秀行さん

昨日、BSで名棋士「藤原秀行」さんのドキュメンタリーをやっていた。
ウチの父とご同業だが、棋士界では九段の人もタイトル保持者も尊敬するような超大物だ。

病気のせいで随分お痩せになり、昔とは別人のように見えた。
でも、口から出るカミソリのようにするどい言葉は変わらず素晴らしい。

「強いだけの棋士になるな」
と、タイトルに絡むような強い棋士に説教をするのである。

囲碁を「囲碁道」ととらえる考え方は素晴らしいと思う。
「道」を極めることは、人に勝っても終わらない。
「向かうところ敵無し」になっても、一生追い続けることになる。

「上に行くほど苦しいのよ」
と仰ってた言葉が重かった。

ともすれば、人は「○○さんは、もう十分だからいいじゃない」と思いがち。
人と比較することが目的だったら、それもあながち間違いではない。

でも「道」となると、話は別である。
一生終点がない、それがわかってて求めて進む。
そこに「スタイル」があり、「スタイリスト」になる。

音楽でも、何の世界でも同じだと思う。
「スタイリスト」はかっこいいのだ。

人生を賭けて、自分のスタイルを確立できると素晴らしいな。。。。
改めて、そんなことを思った。
by amayake | 2005-05-12 12:23
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